猪苗代・磐梯・喜多方 1泊2日の家族旅行  
2005年8月21日〜22日



8月21・22日と1泊2日で、福島に旅行に出かけました。

首都圏から福島へ車で行くには、常磐自動車道から磐越自動車道を通って行くのが便利ですねえ。渋滞も全くなしで、昼前には福島に到着しました。

まずは、「五色沼」をハイキング。大小様々な多彩な色合いで姿を見せ、我々の眼を楽しませてくれました。

ハイキングのあとは、「森のクマさん」バスで駐車場まで戻りました。

「森のクマさん号」は、2004年に走り始めたレトロバス。天ぷら油を燃料に走るという、地球に優しいエコロジーバスなのです。

記念にクマさんバスのチョロQを買い、感激のマメガーは「♪チョロQ、チョロQ、チョロQ〜」と歌いっぱなし!

猪苗代地方の「緑の村」というところで、昼食に入ったおそば屋さん。何か、 駅の待合室みたいだなあ…と思ったら、それもそのはず、その建物は旧国鉄の翁島(おきなじま)駅舎 を移築したものだったのです。


旧翁島駅舎は大正生まれの由緒ある建物。昭和58年の国鉄合理化によって地元の保存会が譲り受け、 その後昭和62年、ここに移築復元されたのです。中には、国鉄時代の列車時刻表や運賃表などが 昔のままに掲げられていて、本当に駅の中で食事をしているような不思議な気分になりました。

名物の「会津そば」を堪能したあとは、「緑の村」の中にある「いなわしろ淡水魚館」を訪れました。

そこには何と、幻の魚「イトウ」が悠然と泳いでいるではありませんか。テレビゲーム“どうぶつの森”では見たことのあるイトウでしたが、ついに実物とご対面することができました。早速、一緒に記念撮影。

「緑の村」の敷地内に、機関車と客車が展示されていました。

パンフレットによるとこの車両は、 大正2年から昭和44年までの57年間、沼尻駅と川桁駅の間15.6kmを45分かけて走っていた 軽便鉄道の車両だそうです。

当時、この地方で唯一の交通機関であったこの鉄道は「マッチ箱」 「豆汽車」と親しまれて、多くの湯治客・ 観光客を運んだそうです。

客車内は、私好みのなかなかの風情。できることなら、実際に鉄路を走っていた頃に乗車してみたかったものです。




翌日は朝から五色沼の近くにある「小野川不動滝」を探索しました。

予想外に急な坂の山道を踏み分け、ようやく辿り着いた滝は迫力満点。

風も涼しくて、まさに “避暑気分”…といいたいところでしたが、みんな山道を歩いてヘロヘロの汗だくだったねえ。

磐梯山の噴火記念館を訪れたあと、車で喜多方へ移動。

お昼は「喜多方ラーメン」を食べました。期待以上のおいしさに、みんな大満足!チビガーの箸の進みも早かったねえ。

喜多方といえば桐の下駄が名産です。

下駄を作る材料の桐を積み上げた塔は、喜多方ならではの風景です。チビガーの身長とほぼ同じ高さのミニ塔を発見、ツーショットの写真を撮りました。


旅行の数日前から天気予報が悪く、雨のなかの旅行になることも覚悟しての出発でしたが、 いざ行ってみると、ほぼ良いお天気。雨に降られたのは、すべて車で移動している時だけ、という幸運に恵まれた旅行でした。

「いやー楽しい、いい旅行だったねえ」と笑いあった旅の最後に、旧熱塩駅の「日中線記念館」にも立ち寄りました。


日中線は昭和59年3月31日限りで廃止となりました。熱塩駅は、同線の歴史を後世に残すため、ラッセル車と客車及び関係資料を 展示する日中線記念館として、保存されています。

  すでにレールは取り払われ、いまは鉄路なき駅舎だけが、墓標のように佇んでいました。 しかし、この旧熱塩駅、何ともいえぬ旅情を醸し出しています。眼を閉じると、今にも汽笛が聴こえてきそうにさえ思えてきます。

瞳を閉じて、汽笛の音とレールの響きを頭の中に描きながら、 束の間の「空想鉄道旅行」に浸っていました。
− 完 −   





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